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パースの公立小学校では、どんな勉強するの?

1週間の時間割の例

Year 4(4年生: 学年開始時が8歳半~9歳半の子供たち)のある1週間の時間割の例です。この週はたまたまテストの週だったようで、5回もテストが入っていますが、普段からやっている国語のリーディング問題や算数の問題の時間がたまたまテストになった、という感じでした。普通はそんなにテストはないそうです。カリキュラムの範囲内であれば、学校や担任の方針で比較的自由に教育できるので、学習する内容が以下と全く同じとは限りません。

 
午前1 国語(英文法)

英語(文法と句読点)

体育(クリケット)

国語(人を説得するための英語ライティング練習) 環境プログラム(テレビクイズ-環境に関連したテレビ番組を見た後で、先生が内容についての質問をし、生徒はそれに答える) 国語テスト(英語リーディング)
リセス リセス(朝の休憩時間)
午前2

音楽(リコーダ)

外国語(フランス語・物の名前)

国語(英語スペル)

音楽(打楽器)

外国語(フランス語・服装)

国語(説得英語ライティングの発表1)

国語(英語リーディング・ワークブックのストーリーを読んで質問の答えを書く)

算数(テキスト)

国語(説得英語ライティングの発表2)

自由学習(素描ほか)

ランチ お昼休憩時間
午後1

算数テスト(計算や文章問題)

国語テスト(英語のストーリーを読んで質問の答えを書く)

国語(英語黙読)

技術と開発(卵プロジェクトのアイディアを考える) コンピュータ(マスレチック-オンラインの算数学習) ダンス・レッスン(学期末に行われるダンス・コンサートに向けての練習)
午後2

自然科学(電気について)

技術と開発(卵プロジェクト-卵を割らないように運ぶ入れ物作り)

国語(英語)テスト

算数テスト

算数(計算、立体、形作り) コンピュータ(タイピング-スクール・ホリデーの話について)

技術と開発(卵プロジェクトの続き)

サイレント・ボール(単純にボールを誰かに投げるゲームだけど、投げるときも取るときも、どんな音も立てたらダメというゲーム)

 

外国語:

西オーストラリアでは、Year 3(学年開始時が7歳半~8歳半の子供たち)からYear 7(学年開始時が11歳半~12歳半の子供たち)まで、必ず1つは外国語を学ぶことが義務付けられています。学ぶ外国語は小学校によっても違いますが、フランス語、イタリア語、ドイツ語、日本語、中国語、インドネシア語から最低1言語が選ばれます。小学校によっては、高学年時に2つ目の外国語を選択できるところもあるようです。外国語の時間には、習っている言語のアニメを見ることもあって、言っていることもだいたい理解できている、と聞いて、やっぱり抵抗感の少ない低学年のうちから外国語に慣れ親しむというのはとてもいいことだなと思いました。

 

外国語(フランス語)のプリント学習の例

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技術と開発(卵プロジェクト):

卵を割らないように運ぶための入れ物「卵キャプチャー」を作る、という卵プロジェクト。作った後は、卵を卵キャプチャーに入れて、1週間ずっと肌身離さず持っておく、という実践がありました。

ほとんどが、箱型の卵キャプチャーだったようですが、1人だけ、風船を卵キャプチャーにした子供がいたらしく、先生が「とってもユニークなアイディアだから、それで卵が割れなかったら、最優秀賞だね!」と言っていたそうです。

翌日の朝は、先生から卵をもらって自分の卵キャプチャーに収めました。先生からは、卵を自分の赤ちゃんと思って大事に守らないといけないよ、と言われたのですが。。。

もらってすぐ、何人かの子供が卵を割ってしまいました。その後もハプニング続出。半日もたたないうちに、クラスの半数以上の子供(ほとんどが男の子)の卵が割れてしまいました。風船の卵キャプチャーを作った子供は、なんと、間違って風船に座ってしまって、ペッチャンコに。。。

卵が割れてしまった子供たちには、セカンドチャンスが与えられたのですが。。。それでも、結局、長持ちせず。

さて、期限の1週間後。。。

女の子のほぼ全員が卵を守り通せたそうです。さすがは、女の子ですね。そして、男の子で卵を守れたのは、たったの2人だけ!次の写真は、最後まで卵を守り通した卵キャプチャーの1つです。お疲れ様でした。

エッグ・キャプチャー

 
 
 
成功を収めたエッグ・キャプチャー
 
取り出し簡単でフタ付の小さな箱の中には、梱包に使うピーナッツ型クッション、その上に卵、そして綿で全体を包んでいます。箱は雨に濡れても影響がないように、側面は全部セロテープを貼ってありました。

 

 

 

アート Year 3

オーストラリアのボトル・ブラッシュ・ツリーに咲く花です。ボトルを洗うときのブラシに良く似ていることから、ボトル・ブラッシュとニックネームになったのだとか。

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実際の花はこんな感じです。似てます?

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アート Year 1

個性豊かというか、お母さん独特の肌の色をとらえようと、一生懸命頑張った様子がうかがえる、新1年生(5~6歳)の作品です。 

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 クラス・アクティビティ Year 4

学校でやったアクティビティのプリントは、各自子供たちがスクラップブックのノートに貼っていきます。

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クラス・アクティビティ Year 3

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クラス・アクティビティ Year 2

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算数のテキスト

テキストというよりも、ワークブックという感じです。基本は、学年ごとの算数テキストとメンタル算数テキストの2冊です。

算数テキスト

下のテキストはYear 3の算数テキストの表紙です。このテキストは西オーストラリア教育省のカリキュラムに沿って教師陣が執筆したものです。

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Year 3の算数テキストの中身はこんな感じです。

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メンタル算数

メンタル算数は、算数のワークブックで、ドリル形式になっています。月曜日から金曜日まで、曜日ごとのドリルになっているので、学校で毎日、時間制限内でドリルをしています。

メンタル算数の表紙。

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Year 2のメンタル算数の中身はこんな感じです。↓

問題の内容は、「四角を切った後にできる形を2つ描きなさい」「18を2等分すると?」「2時25分の時計の針を描いて」「60+80は?」「140-40は?」「18÷3は?」「4x6は?」「11,15,19, (  ),27」「5ドル札で4ドル60セントの新しいおもちゃを買ったら、おつりはいくら?」という感じで、制限時間内に正確に早く解く練習をします。毎日、自分の成績と評価をアセスメント欄に記入して、週の最後に先生からの評価をもらいます。

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Year 4のメンタル算数の中身はこんな感じです。↓ (水曜日と木曜日のページ)

問題の内容は、「今何時?」「4x8は?」「V, VIII, XIの次は?」「今3時20分だとしたら、60分後は何時?」「16の2倍は?」「9の2乗は?」「アナログの時計はどっち?」「Bの鏡像を描いて」「30日の月はいくつある?」「5.5リットルは何ミリリットル?」という感じで、制限時間内に正確に早く解く練習を毎日します。

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国語(英語)のテキスト

国語のテキストというよりも、ワークブックという感じです。

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中身はこんな感じ。↓

テキストを読んで、問いに答えるというエクセサイズがいっぱいです。

子のページの内容は「自分のレインスティックを作ろう」と題して、必要なもの、作り方、そして、レインスティック(楽器の一種)のルーツについて書かれています。それを読んで、次のページの問いに答えます。

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設問内容は、「レインスティックはどんな音がする?」「どんなタイプのチューブ式ダンボールを使ったらいい?」「括弧書きで(生!)と書かれているのはなぜ?」「seamという言葉は次のどの言葉と置き換えられる?四択」などが問われています。

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ホームワーク

低学年(Pre-Primary~Year 2)のときには、結構毎日リーディングとかアルファベットや単語の書き取り練習とかいったホームワークがありましたが、Year 3以降は、プリントの宿題、例えば単語の練習とか。。。毎日やるわけではないけれども、次の何曜日までに仕上げて提出、調べて提出、ポスターを作って提出とかいうタイプの課題が増えてきました。

下の本"Dingo'sDash”(ディンゴのダッシュ)は、Pre-Primary終了時に、学校の先生からのプレゼントとしていただいたものです。これからも、いろんな本を読んでリーディング力をつけていってくださいね、と言われていました。Pre-Primaryが終わってYear1にあがる時期にはだいたい読みこなすことができるレベルの本です。

その後、Year 2までは、学校の教室内にリーディング用の本がレベル毎に分けておいてあって、そこから、個人の能力に合わせて好きな本を選び、家に持って帰って宿題としてその本を5分読む、という感じでした。ページ数でなくて、時間制限というのはどの子供にも無理がなくてマイペースでいけるのでいいですよね。もちろん、学校でも本読みの時間はあるみたいです。

さて、下のディンゴ、見かけは犬みたいですけど、実はオーストラリア特有の野生の狼の一種で、アウトバックのブッシュに生息しています。ちゃんと遠吠えもするんですよ。(この、Steve Parishスティーブ・パリッシュの本は英語教育のための教材として有名なのだそうです。)

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それから、家に突然可愛らしい来客もありました。これは、クラスの子供たちが交代でベアちゃん(ちゃんと名前が付いていたんですけど、忘れてしまいました。。。)を自宅に招いて、一晩一緒に生活するというアクティビティで、テレビを一緒に見たり、ご飯もちゃんとベアちゃんの分も用意して一緒にお話しながら食べたり、お風呂の時にはバスルームに一緒に連れて行ったり、そして、寝るときもベアちゃんの分のお布団を用意して寝たり。。。楽しい一時を過ごせたようです。

でも、それだけじゃなくて、ベアちゃんと一緒にどんなことをしたか、というライティング・タスクもちゃんとあったりして、なかなか楽しめるアクティビティだなと思いました。

下の写真のベアちゃんは、Year 1の時の来客です。

Year 1 可愛らしい来客

そういえば、Pre-Primaryのときにも別の来客がありました。(タイガーくん、にしておきます)

タイガーくんがうちに来たときは、しっぽが取れかかって痛そうだったので、縫いつけてあげました。その後、タイガーくんは、いろんな家に招かれるたびにシャツとか帽子とかのプレゼントをもらって、嬉しそうでしたよ。

タイガーくんにしても、ベアちゃんにしても、子供たちが、自分の順番をとても楽しみにしていて、自分の家に連れて帰った日と翌日は、すご~く嬉しそうな顔をしていたのが印象的でした。

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その他

小学校低学年時の課外授業で、市役所訪問というのがありました。その際に、市役所の会議室で、市長と市議会員の役になって市の問題について児童の皆で討論したのだそうです。なかなかリアルでしょ?

あとは、Year 4の後半から始まった、パスウェイシブ・ライティング。相手を説得させるための作文ですが、題材は子供たちが考えます。例えば、犬より猫がいい理由とか、晴れよりも雨がいい理由とか。。。文章を書くだけじゃなくて、皆の前で発表もあります。このくらいの年齢(9~10歳)から少しずつ説得術を学んでるって、すごいですよね。説得術の学習は、Year 5でも続くのだそうです。

Year 5からは、プレゼンテーションの課題が週1回くらいの割合で出てきてますよ。この前の課題は、危機に瀕している動物を1つ選んで、どんな動物か、どの地域にどのくらい生息しているのか、などをインターネットで調べて、自分の言葉でまとめて、クラスで発表してました。発表時間は、45秒。先生にもらったパームカード(手のひらサイズのデータカード)数枚に文章をまとめて、時間を計りながら、家で練習。パワーポイントで写真も用意して、準備万端。発表当日は、残念ながらパワーポイントはファイルの変換がうまくいかなくて、使えなかったそうですけど、それでも、家でしっかり練習した甲斐あってか、満足いく発表になったみたいです。

ま、だいたいこんな感じでしょうか。

パースの小学生がどんな勉強をするのか、少しは掴めました?