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日本人の少ない語学学校に行きたい?

日本人がなるべく少ない語学学校に行きたい!そう思ったときに一番気になるのが、その語学学校にいる日本人の割合。全体の10%の学校と、30%の学校があったら、貴方はどっちを選びますか?

たぶん、迷わず、全体の10%の学校を選ぶと思います。でも、そうやって割合だけで選んだ留学生のほとんどは、学校に通ってみて、日本人の多さにびっくりしています。

どうしてでしょう?

これには、貴方の留学時期や入学時の英語力、学校の規模が関わっています。

貴方が留学する時期はいつ頃?

例えば、貴方が留学する時期が7月~8月だったとします。そうすると、日本では夏休みということもあり、日本の高校や大学から団体で留学生が一気にたくさん入学してくるので、この時期はどのクラスも日本人だらけ、ということになったりします。

この他、12月~1月にかけての年末年始の時期や、日本の新学期にあたる4月ごろは、日本人留学生が多くなります。

また、特に大学付属の英語学校では、日本の大学と交換留学の提携をしていることもあり、通年、4月~12月の間は各大学で多くの日本人留学生が英語を学んでいます。

もちろん、上記以外の時期でも、日本の高校や大学の団体留学生がやってきますので、たまたま、その時期に入学した場合には、日本人がとても多い、ということになってしまいます。

なので、短期で留学を考えている人で、できるだけ日本人が少ない学校に行きたい、と考えている場合には、上記のような日本人留学生が多くやってくる時期を避けると良いでしょう。

全体の10% 対 全体の30%の、どっちが日本人が少ない?

もちろん、10%のほうが日本人の数は少ない!そう思うでしょうね。

パーセンテージの数字だけ見ると、10%のほうが少ないですが、実際はどうでしょうか?

では、算数の文章問題です!

A校は学生数が600人で日本人の割合は全体の平均10%で、B校は学生数が100人で日本人の割合は全体の平均30%でした。

さて、A校とB校、それぞれ日本人は何人いますか?

答え。

A校は、600人 X 平均10%なので日本人は60人程度いることになります。それに対して、B校は、100人 X 平均30%なので日本人は30人程度しかいないということになります。

つまり、全体の平均だけを見た場合は平均10%のほうが低そうですが、実際には、学校の規模が大きければそれだけ学生数が増えるので、人数的には平均10%と言ってもかなりたくさんいるということになります。なので、平均の割合だけを見て決めた留学生は日本人の多さにびっくりしてしまうのです。

それだけではありませんよ。

貴方の英語力はどのくらいですか?

1~5段階のレベルに分かれた英語クラスがあったとします。(1は初級、2は初級上、3は中級、4は中級上、5は上級とします)

一般的には、日本人を含むアジア系の学生の割合は、ピラミッド型になっていると言われています。つまり、アジア系の留学生は初級クラスに最も多くいて、初級上、中級と上のレベルに上がっていくにつれて、人数がだんだん少なくなっていき、中級上や上級のレベルにはあまりいない傾向にあります。

貴方が入学したときの英語力が初級だったとすると、ピラミッド型法則に従った場合、必然的にアジア系の学生の割合が高くなるので、日本人の割合が多い可能性も高くなるということになります。

なので、例えば、上記のA校やB校で学ぶ日本人留学生のほとんどが初級~中級以下のレベルにいたとすると、クラスの3分の1~半数以上が日本人、ということだってあり得ます。だから、平均の割合だけを見て決めた留学生は日本人の多さにびっくりしてしまうのです。

そう考えると、留学する前にある程度英語力を高めておけば、入学する時の英語テストで上のクラスに振り分けられるので、比較的日本人の数も少なくなる、と言えると思います。というか、実際、そうなってる場合がほとんどです。

とは言っても、最初から上のレベルに入った場合、日本人は自分だけで、周りは全部ヨーロッパ系の学生だと、周りの学生の文化の違いに圧倒されて、それがかえってストレスになる、という日本人留学生がいるのも事実。

好み次第ということにもなるかもしれませんが、日本人がたくさんいたら「日本人が多すぎていやだ」となるし、少なかったら少なかったで「もっといたほうがいい!」となるし。難しいですね。

国籍の平均割合データって、信頼できる?

学校によっては、毎月、あるいは定期的に現在の国籍の割合をグラフにして送ってきてくれるので、年間を通してどの時期が比較的日本人の割合が多いのかを見比べることができます。

でも、見比べたデータは既に過去のものなので、これから留学しようとしている時期に必ず当てはまるとは限りません。世界を襲った不景気や、インフルエンザが流行したときは、他の国からの留学生に比べて、日本人の割合はどこもかなり少なかったですし、円高・豪ドル安になれば、日本人の割合も増えてきます。

また、雑誌や書籍に掲載されている学校の平均割合データは、いつの平均値を言っているのか、例えば、先月の平均値なのか、去年の年間を通した平均値なのか、創立以来の全データに基づいた平均値なのか、長年の勘に頼った平均値なのか、そこのところがはっきりと分かりません。

なので、上記の点から考えると、国籍の平均割合データはあまり信頼できないと言っても言い過ぎではないと思います。

どうしても国籍の割合が気になる場合は、英語力をある程度高めてから留学するか、留学生人口の少ない都市や町に留学する、というのも手ですが、それでも、日本人が絶対にいない!という保証は誰にもできません。

学校を決める際には、国籍の平均データだけで決めずに、自分の性格やニーズを考えながら、いろんな点を考慮して決めましょう。